社長コラム

株式会社福崎

代表の視点

ノベルティの価値は「配る数」ではない

読了目安:4分
関係が残るノベルティ=記憶に残る価値

2025年の販促用ノベルティの現場で感じた、ひとつの違和感

株式会社福崎
代表取締役 福﨑 充

「たくさん配ったのに、手応えがない。」

一方で、配布数は決して多くないにもかかわらず、

  • 印象に残ったようだ
  • これから関係構築ができそう

と評価される事例もあります。

量は出ている。露出はある。
しかし、関係が生まれていない。

そんな場面に立ち会うことが増えました。

背景には、社会全体の変化もあります。

一度も使われずに廃棄されるノベルティ」への違和感は確実に広がり、
企業側にも「配る責任」が問われるようになってきました。

ノベルティは、配ることや露出そのものが価値だった時代から、次の段階へと移り始めています。

1. 「配った」は成果ではなくなった

これまでのノベルティは

  • 配布数
  • 単価
  • 消化率

といった指標で評価されてきました。

しかし現実には、
・受け取られない
・使われない
・記憶に残らない
といったケースも少なくありません。

配布したその相手に何が残ったのか。
そこまで見なければ、本当の意味での成果とは言えなくなってきています。

2. 価値の定義が変わった

記念品を製作された現場でお客様の声を聞いていると、興味深い共通点があります。

販促用ノベルティとは用途が異なりますが、

  • 寄付へのお礼として制作されたノベルティ
  • 卒業生に向けたノベルティ

いずれのケースでも共通していたのは、

  • 使ってもらえることを願っている
  • 長く使ってもらいたい

という言葉でした。

ここに、ノベルティの「成果」の定義が変わり始めていることを感じます。

多く配れたかではなく、
使われ続けるかどうか。

そのモノが、相手の中に残るかどうか。

ノベルティの評価軸は、「相手の中に何が残るか」へと確実に移り始めています。

3. 「捨てられない」という新しい価値

最近では、再利用できるものや、日常的に使い続けられるものが選ばれる傾向が強まっています。

背景にあるのは、環境配慮という側面だけではありません。

捨てられない理由があるか。
持ち続ける意味があるか。

そこが問われています。

たとえば、

  • ストーリーがある
  • 誰かの想いが込められている
  • 使う場面が自然に想像できる

こうした要素が重なったとき、ノベルティは単なる配布物ではなくなります。

SDGs関連のノベルティには、商品に至るまでの背景やストーリーが存在します。
その想いがあるからこそ、「捨てられない価値」が生まれています。

4. ノベルティは「2つの想い」で成立する

ノベルティには、もうひとつ大切な視点があります。
それは、渡す側の想いだけでなく、受け取る側の想いです。

企業が込めた意図や背景があり、
それを受け取った人がどう感じ、どう使うかがある。

ノベルティは、この「2つの想い」が交わる場所にあります。

どちらか一方だけでは成立しません。
この2つの想いが重なったとき、はじめて価値が生まれます。

私たちは、この「2つの想い」の重なりを大切にしたいと考えています。

5. 配り方が価値を決める

そして、この価値は「どう届けるか」によって大きく変わります。

同じ商品であっても、

ただ置かれているだけのものと、
意味を添えて手渡されるものとでは、受け取られ方は大きく変わります。

ノベルティは「何を選ぶか」だけではなく、
「どう届けるか」によっても価値が決まります。

これは前回のコラムで述べた「なぜそれを選ぶのか」の延長線上にある考え方です。

価格だけでは測れない価値があります。

  • 受け取る人の気持ち
  • 贈る側の背景や想い
  • 企業が何を大切にしているか

こうした要素が、ノベルティの価値を左右する時代に入っています。

6. おわりに

数を否定するわけではありません。

しかし、数だけでは価値は生まれない時代になりました。

ノベルティの価値は、
配った数ではなく、どんな関係が残ったかで決まります。

私たちはこれからも、
お客様の想いに向き合いながら、

「使われ続けるノベルティ」
「関係が続くノベルティ」

を形にしていきたいと考えています。

偶然ではなく、意図して関係を生み出す。

例えば当社では、大阪・関西万博の公式ライセンス商品の企画・販売にも取り組みながら、「関係が続くノベルティ」の可能性を実践の中で広げてきました
(大阪・関西万博での取り組みについては、「大阪・関西万博での新たな挑戦」の記事でもご紹介しています)。

「つながる」をつなげる。

ノベルティで、想いを未来へつなぐ。
その実践を、これからも続けてまいります。